2020年5月18日月曜日

外国語の習得について


国際結婚している以上、子どもの言語教育はもとより、夫婦がそれぞれ言語能力を向上させることも重要なマターになってくるわけで。。。



僕のロシア語は、妻と交際を始めた2012年からスタートした。
学校教育で提供される言語教育のノウハウに浸り切った僕は、ご多分に漏れず、NHK出版の「ロシア語」といういかにも古典的で、形式的な文法書を手に取り、そこから学習をスタートさせることになった。

確かにキリル文字やフォニックス(発音)のイロハを学ぶ上では、必要だったかもしれない。しかし、彼女や子供達、さらには日本語はおろか英語も通じない彼女の両親や家族、果てはユダヤ人家族とコミュニケーションをそつなく行うレベルには到底達しなかった。

仕事や他の雑事に託けて、学習が断続的になっていることも原因である。



どうしたものか。。。。


子供達の母語は、確実にロシア語になっている。
日本の学校教育や社会に馴染めるのか不安もあるが、むしろロシア語をベースに英語やその他のゲルマン系・ラテン系言語を学び、国際人として自立していくよう道を作ってあげた方がいいのかもしれないと、最近は思うようになった。


そうした場合、自分はどうするのか。

英語も中途半端、ロシア語に至っては目も当てられないレベルではお粗末ではないか。


世間はコロナで混乱しており、仕事も滞っている状態なので、自己研鑽に励む絶好の機会。そうであれば、語学に改めてチャレンジして家族のベース構築に役立てようと思い立って、手始めに見た動画が以下である。



「どんな外国語でも半年でマスターしてしまう方法 | クリス・ロンズデール | TEDxLingnanUniversity」*youtubeには2013年11月にアップされている

https://www.youtube.com/watch?v=d0yGdNEWdn0


クリス教授曰く、下記の5つの原理に基づき、7つのアクションを実践すれば、半年で外国語をマスターできるのだという。おそらく、日常生活に支障をきたさないレベルという意味だと思われる。

5つの原理と7つのアクションというのがこちら↓


*5つの原理

  1. 言語の自分に関わる部分に集中する(Focus on language content that is relevant to you)cf. Attention-Meaning-Relevance-Memory(注意力・意味・関連性・記憶)
  2. その言語を最初の最初から「コミュニケーションの道具」として使う(use your new language as a tool to communicate....from day 1)
  3. 伝達内容を前もって理解していれば言葉は無意識のうちに身に付く(When you first understand the message you will unconsciously acquire the language. )
  4. 筋肉を使う(Learning language is not using knowledge but physiological training)
  5. 心理状態(Psycho-physiological state matters)不完全なことに対して寛容であること


*7つのアクション

  1. たくさん聞く(Brain Soaking)
  2. 言葉より先に意味を知る(Use body language)
  3. 単語を組み合わせる(10verbs&10nouns&10adjectives=1000sentences)
  4. 核に集中する(英語は3,000語で日常会話の98%が成立)
  5. 言語学習の親を見つける(who works to understand what you are saying, does not correct mistakes, confirms understanding by using correct language, and use words that you knows)
  6. 顔の動かし方を真似る
  7. 直結("Direct connect" to mental images)→逐語訳ではない。same box- different path



子どもたちが日々実践していることだなぁと実感するが、成人学習者にとっては、アクションNo.5の「言語学習の親を見つける」ことが、もっとも至難の技ではないか。

自分の言わんとしていることを慮って、別の言葉や表現を教えてくれる存在。
文法、単語の間違い、話すスピード、などに対して、寛容と慈しみをもって接してくるような存在。



・・・・親でも難しいのに、そんな人いるか?例え金もらっても引き受けるか?




あと、似たような動画ではあるが、こんなふうに言語習得を心から楽しむことも大切なのかもしれない。


5 techniques to speak any language | Sid Efromovich | TEDxUpperEastSide


5 Skills/ techniques 
- deep breath, relax, make mistakes 
- scrap the foreign alphabet 
- find a stickler (feel comfortable)
- practice (shower conversations with yourself: both sides of conversation) 
- use language: buddy formula




他にはこういう動画も。



最初の20時間 — あらゆることをサクッと学ぶ方法 | ジョシュ・カウフマン | TEDxCSU





新しいことを始める障害は、知的なものではなく、感情的なものであると締めくくるこの動画。カウフマン氏は20時間でウクレレの基礎をマスターした。コードの数や技巧ではなく、自分が好きな歌をウクレレで楽しく弾き語る喜びを得るために。


「失敗するかもしれない」「何も知らなくて惨めだ」「他の人に後ろ指を刺される」・・・そうした恐れが、新しく価値のあるチャレンジを阻害する、最大の壁であり、障害なのだ。克己するために、こうした人間の認知メカニズムを理解することと、自分にとってコンフォータブルな学び方を知っていることも、ポイントかもしれない。




言語学習において、具体的な職業や使用場面を目指すことの他に、言語のスペシャリストになるというビジョンもまたいいのかもしれない。日本の学校教育では決して伝えてくれない夢ではあるが、ポリグロット(Poliglot)は、才能だけでなく努力によっても達成することがこの動画で紹介されている。







実学的な目標だけでなく、本人の成長感に焦点をおいた目標について、もっと議論したり考える時間を、子ども達に与えたいと思う。













2020年5月11日月曜日

ユダヤ人家族との交流

3月初めからユダヤ人の家族と交流するようになった。
夫はアメリカ系、妻はロシア系、私の長女と同い年の娘が一人。


きっかけは、いきつけのインド料理屋さんで、たまたま同じタイミングで、家族の会食をしていたときに、オーナーがロシア語が共通していることに気を回して、つなげてくれたこと。


コロナウイルス禍により、居住国(パリ)へ戻ることが叶わず、当初予定していた期間より長く日本に滞在せざるを得ない状況にあるため、「これで最後」と言いながら、都合、毎週のように顔を合わせていた。



最終的には、GWで沖縄へ向かい、そのままパリに帰国した。
約2ヶ月の関わりであったが、家族ぐるみで交流することができ、大変刺激をいただいた。



僕にとっても、妻にとっても、初めて接するユダヤ人だった。
ご主人はニューヨーク出身で紛争調停を専門とする国際弁護士、ご夫人はモスクワ出身で東欧・ロシア文学を専門とする大学教授で、現在はパリを拠点にされている。アメリカ・ロシア・フランスの3カ国の国籍を持つご息女はこちらの長女と同い年だ。



僕は何を話せば良いか、自分の何を表現すればいいか、判らぬまま関わっているが、妻はロシア語で関心の高い分野について意見交換ができるため、出会うたびに顔を輝かせている。
またご夫妻は知性もステータスも高くありながら、こちらを軽視することなく、特に妻に対しては大変親身に関わり、交流を深めてくれた方々だ。


昨年末から、ご夫人が大学のプログラムに参加することに合わせて、3ヶ月の長期休暇をとり、日本に滞在していて、出会ったときは、コロナウイルスが世界的なロックダウンを引き起こす直前(ご夫人のプログラムが終了する直前でもあった)だった。



僕が何よりも嬉しかったのは長女に同年代の友人ができたことだった。
日本で生まれ育ちながら、ロシア語が母語として育っている長女にとって、日本人の友人を作ることは難しかった。
それが、アナと雪の女王という共通のコンテンツは介したものの、偶然鉢合わせた旅客者であるユダヤ人の子女と仲良くなるのだから、人生がもたらしたこの機会に感謝せざるを得ない。


言語・知性・感性・表現力といった全人的なエネルギーの交流を通じて、長女が成長してくれればと思ったが、果たしてそうなった。



ご夫妻とは様々なジャンルの話ができた。フランスにおける移民問題やご息女の国籍などについてご主人と妻が会話していた(もちろんロシア語)。ご主人は僕に気を使って二人になった時に英語で、僕の仕事の話やBBCでみたチンパンジー学者の話をしてくれた。



また歴史の話になったときに、日本でのユダヤ人論について、把握している知識を共有すると、非常に興味を持たれた。日本におけるユダヤ人論は、むしろこの島国だけの情報なのかもしれない。当のユダヤ人にとっては、新鮮だが不思議な言説なのかもしれない。



ご夫婦に対し、自分が抱いている親としての劣等感や不安について吐露し、アドバイスを求めたことがあった。ご夫婦は、それぞれが今のキャリアに向かってきた過程について話しながら、「朝起きて、『今日も一日楽しいぞ』と思える日々を送る」「自分が学びたい、やりたいと思ったことを仕事にする」というアドバイスをくれた。日本での日常生活で流れるキャリア言説は、ともすれば一部の人間の成功譚やスキルアップに傾倒しがちであるが、人生の本質は、万国共通で、そうした当たり前のことを自分の深いところで肚落ちできているかどうかは、とても重要だと思う。



日本に住みながら、子ども達にグローバルな環境をどのように提供していくかは、僕の人生のテーマの一つだ。インターナショナルスクールに通わせる、というのも選択肢だが、子どもの教育において親の主体的な関わり方が本質だと思っている。お金を払って環境を用意するのではなく、親が率先的に動いて、望む環境を構築していくことが、子どもに新しい知見や勇気をもたらし、自立した行動を促すことにつながるのではないだろうか。


ユダヤ人のご夫婦の出会いは、その契機になるのだと思っている。







世界旅行・世界教育について①

先般のユダヤ人一家との交流で、ずっと心に引っかかっていることがあった。 「僕はどうして自分をこんなにも縛っているのだろうか?」 世間の目、職場の目、親の目、常識の目、・・・・いろんな目で見られていることを意識しすぎるあまり、ストレスを抱え、もっとも大事な家族との諍いも起こしたり、...